がんの治療方法
がんの治療方法については、あなたの主治医とよく相談しながら、納得のいく方法を選択することが大切です。医師とのコミュニケーションを円滑に進めるためも、また、医師に説明された内容への理解を深めるためにも、がんの診断と治療の基礎知識を身につけておきましょう。
国立がん研究センター「がん情報サービス」 診断と治療のページ
【主な内容】
▼ 診断と治療
- がんと診断されたあなたに知ってほしいこと
- がんの検査について
- 小児がんの検査
- 治療にあたって
- ライフステージ別の治療(小児がんの治療/AYA世代のがんの治療)
- 主ながんの治療法(集学的治療/手術(外科治療)/薬物療法/放射線治療/内視鏡治療/造血幹細胞移植/免疫療法/がんゲノム医療とがん遺伝子検査/がんとリハビリテーション医療/緩和ケア
)
- がんと民間療法
- 臨床試験について
- がんやがんの治療による性生活への影響
知っておきたい、「標準治療」「ガイドライン」「臨床試験」のこと
- 現在利用できる治療の中で、安全でより効果のある治療であることが、大規模な臨床試験によって科学的に確かめられている治療方法を「標準治療」といいます。
- 「臨床試験」は、新しい治療方法が既存の治療法よりも安全でより効果があるかを評価するためのものであり、一番よい治療かどうかはその時点ではわかっていません。臨床試験の結果、それまでの標準治療より優れていることが証明されれば、その治療が新たな「標準治療」となります。
- 中には、臨床試験や先進医療、高度医療と呼ばれている治療のほうが、より新しく、優れた治療であると思い、「標準ではなく、より高度な医療を受けたい」と思われている方もいるかもしれませんが、標準治療が現時点で最も推奨される治療であることを知っておきましょう。
- がんの種類ごとに標準治療はいくつかあり、その患者さんにとって治療効果の高い順番で選択されます。その際の基準となるのが「ガイドライン」です。それぞれのがんに関わる学会がガイドラインをまとめています。
診療ガイドライン
下記のホームページでは、診療ガイドラインなどの情報をまとめたデータベースが公開されています。
各専門学会・研究会と癌治療学会が協力し、関連する分野のガイドラインや保険収載の現状などを踏まえて作成。
日本で作成されたガイドラインを検索・収集し、評価・選定を行い、著作者・出版社の承諾を得た上で情報を掲載。一般向けガイドラインも掲載されている。
▼「臨床研究について」のページへ
がんゲノム医療
ゲノムとはDNAの文字列に表された遺伝情報すべてをいいます。がんゲノム医療とは、主にがんの組織を用いて、多数の遺伝子を同時に調べ(がん遺伝子パネル検査)、遺伝子変異を明らかにすることにより、一人一人の体質や病状に合わせて治療などを行う医療です。
患者さんの遺伝子情報を調べて一人ひとりのがんの状態に応じた治療方法を選択することで、治療効果が期待できます。
がんゲノム医療は、一部が保険診療として条件を満たす場合に行われています。
下記のホームページにがんゲノム医療についてわかりやすく説明されています。
「がんゲノム」の情報をわかりやすく解説するために3学会合同(日本臨床腫瘍学会・日本癌治療学会・日本癌学会)で運営されているサイト。
がん患者・患者家族・一般市民のために動画を公開しています。
がん免疫療法
手術、放射線、薬物に加えて免疫療法が、第4の治療法として急速に発展しています。
免疫療法についての基本的な情報はこちらをご覧ください。